医療法人社団愛友会 千葉愛友会記念病院
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診療科・部門紹介

循環器内科

循環器内科のご案内

循環器内科では、心臓病・高血圧・動脈や静脈の病気(疾患ともいいます)の診断や治療を行います。これから、それぞれの疾患について説明します。

 

1.心臓病

(1)虚血性心疾患

 筋肉の袋である心臓が1日中働いていられるのは、その筋肉(心筋)へ血液が豊富に送り込まれているからです。血液を送り込む血管を冠動脈または冠状動脈といいます。冠動脈は、大動脈の付け根から出て心筋にもぐりこんでいきます。太さは3から4mmとやや細い動脈です。

 動脈硬化により、腹部の大動脈が膨らんでしまった状態を腹部大動脈瘤といいます。無症状ですが、一定の大きさに膨らむと動脈が破裂して大出血を起こして生命に関わる事態となります。高血圧と喫煙のある方では、65歳くらいで腹部大動脈瘤ができやすくなりますので、腹部エコーやCTなどでの検査をお勧めします。治療は血圧を下げることで進行を遅くし、一定の大きさになれば手術で動脈瘤の内側に人工血管を入れて破裂を予防することが行われます。開腹手術以外に、カテーテルを用いる手術方法もあります。

 典型的な狭心症の症状は、運動時などに、突然胸の真ん中が締め付けられるように苦しくなり数分でよくなるというものです。安静時に起きることもあります。これを狭心症発作といいますが、発作がでていないときに心電図検査をしても正常のことが多いので、健康診断の心電図が正常でも狭心症は否定できません。症状から狭心症の疑いがあれば、発作時の薬(ニトログリセリンなど)を処方して、次に各種検査を進めていきます。ただし、狭心症と思われる発作が20分くらいと長い、頻繁である、どんどん悪化しているなどの場合は、心筋梗塞になる危険が高いので不安定狭心症と呼び、すぐに入院治療が必要なこともあります。

  虚血性心疾患の診断方法には、血液検査、安静時心電図、胸部X線(レントゲン)写真などのほかに、心臓超音波検査、運動負荷心電図、心臓超音波(エコー)検査、24時間心電図(ホルター心電図)検査冠動脈CT検査、心筋シンチグラム検査、冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)があります。冠動脈CT検査や心筋シンチグラム検査が必要な場合は、施行できる病院へ紹介をいたします。

 虚血性心疾患の治療は、抗血栓薬や血管拡張薬の薬物が基本です。さらに冠動脈の血流を確実にするため、心臓カテーテルによる血管拡張手術やバイパス手術などの外科的な治療方法があります。それぞれの治療方法には長所・短所がありますので、循環器内科の主治医と相談してください。

(2)弁膜症

 心臓には血液が一方向に流れるようにするために4つの弁(バルブ)があります。弁の開きが悪くて血流が制限されている状態を狭窄(きょうさく)症、弁の閉じが悪くて血液が逆流してしまう状態を閉鎖不全症または逆流症といいます。弁膜症とはこれらの総称です。左心房と左心室の間の僧帽弁、左心室と大動脈の間の大動脈弁の開きや閉じが悪いと心臓への負担がかかり、心不全となってしまいます。弁膜症は症状が出るまでに時間がかかることが多いため、心雑音や健康診断のX線検査や心電図がきっかけで見つかることがあります。

 弁膜症の診断は心臓超音波(エコー)検査で行いますが、手術が必要かどうかの判断のために心臓カテーテル検査を行うこともあります。弁膜症に対しては、心不全症状を和らげる利尿剤などの内科的治療もありますが、弁置換手術が最も有効な治療方法です。ただし、胸を開いての心臓手術は体への負担が大きいため、特に高齢者の大動脈弁狭窄症に対してカテーテルによる弁置換手術が行われるようになりました。ただし、実施可能な施設は限られていますので、必要により紹介いたします。

(3)不整脈

 不整脈とは、脈の乱れだけではなくて、心拍数が早すぎる(毎分100回以上)または遅すぎる(毎分50回未満)などの状態も含みます。不整脈がある場合、自覚症状としては動悸を感じることが多いのですが、慢性になると動悸を感じないこともあります。逆に不整脈ではないのに、心臓の鼓動を強く感じてしまうことで心臓病が心配になることもあります。また、不整脈にはさまざまな種類があり、治療が必要ない場合も多いですし、薬物治療やペースメーカー・手術治療が必要な場合もあります。

 不整脈の診断には心電図検査が最も重要です。通常の心電図で問題ないときには、24時間心電図(ホルター心電図)や症状が続いているときに病院を受診して心電図検査をうけます。最近では携帯型心電計で動悸時の心電図を記録に残すことで診断が可能となってきました。

 高齢化社会となり心房細動という不整脈になる方が増えています。心房細動になった場合、動悸や心不全で困ることもありますが、最大の問題は心房内に血栓ができ、それが心臓から流れ出て脳梗塞をはじめとする動脈血栓症を起こす危険性が高くなることです。脳梗塞の約3分の1は心房細動が原因の心原性脳梗塞と考えられています。そして心原性脳梗塞は、ほかの原因による脳梗塞よりも重症となりがちです。ですから心房細動の治療では、不整脈がでないようにすることも重要ですが、血栓予防がもっとも重要といえます。ただし、血栓予防薬は出血を起こすなどの副作用もあり得るので、医師と相談の上納得してから内服をするようにお勧めします。

  脈が速くなる不整脈には、心房粗動・発作性上室頻拍・心房頻拍・心室頻拍などがあり、内服治療以外にもカテーテルを使って心臓内の不整脈のもとを電気的に焼いてしまうアブレーションという治療方法があります。また、脈が遅いことで、失神や心不全となっている場合には、ペースメーカーを植え込む手術治療があります。これらの治療が必要な場合は不整脈の専門医のいる病院へ紹介します。

このように不整脈には、多種多様な状態と治療方法があります。

(4)心筋症

 『心筋症』とは聞きなれない言葉と思われますが、はっきりした原因がないのに心臓の筋肉が変性して収縮力が低下したり、心臓肥大になったりする病気です。拡張型心筋症、肥大型心筋症などの種類があります。心臓超音波による診断が有用です。心筋症の場合、心房細動や致死的な不整脈・心不全などのリスクもありえますので、自覚症状がなくても薬物治療が必要なことがあります。 また心尖部肥大型心筋症のように、健康診断の心電図がきっかけに気づかれるが、多くの場合生涯無症状で治療が必要ではないものもあります。

(5)高血圧性心疾患

 高血圧が長年続くと、心臓は高い血圧に対抗して血液を送り出すことになりますので、血圧が負荷となって心臓の筋肉が分厚くなります。いわゆる心臓肥大の状態です。心臓肥大と高血圧のバランスが崩れると急激に心不全状態となり呼吸困難などの症状が出てきます。このような場合は、酸素吸入を開始し、血圧を下げる薬(降圧薬)を注射や点滴で投与しますので入院治療が必要になります。

 心臓は収縮するばかりではなく、拡張することも重要な役割なのですが、高齢になるとそれが障害されるため、高血圧性心疾患による心不全を発症しやすくなります。再発を防止するためには、降圧薬や利尿薬を適切に用いることが必要です。そして血圧が長期間正常に保たれると心臓肥大が改善していきます。

2.高血圧

(1)高血圧の診断

 血圧が高いと、心臓病・脳卒中・腎臓病などの循環器系疾患にかかるリスクが高まるため、そのコントロールは重要です。サイレントキラーと呼ばれる高血圧は最も多い疾患であり、日本でも数千万人の人が血圧を下げる薬(降圧薬)を内服しています。しかし、降圧薬を飲み始めると一生やめられない、血圧が高い日は内服を増やし低い日はやめる、なんとなく体調が悪いのは血圧が高いからだ、などと間違った考えを持っている人も多く、担当医とのコミュニケーションが不足していることもその原因と思われます。

 血圧は自律神経の調節により、時事刻々と変化しています。運動や緊張、睡眠不足、寒さ、かぜや腰痛などの体調不良などで血圧は上昇します。体調もよくリラックスしている状態での血圧測定値が慢性的に高い状態を高血圧というのです。健康診断で高血圧を指摘された、スポーツジムで測ってみた血圧が高かった、などの理由で受診される方が多いのですが、それだけでは高血圧の診断にはなりません。家庭血圧を2週間程度連続して測る、24時間自由行動下血圧記録をするなどで、高血圧かどうかを確かめることが必要です。逆に夜間から明け方は血圧が高いのに昼間は低いためにそれとわからない仮面高血圧という状態もあります。この場合でも長年の間には臓器障害が進行したり、循環器疾患のリスクが高くなったりします。

 高血圧のほとんどは原因がはっきりしない本態性高血圧なのですが、一部の人では、血圧を上げるホルモンが異常に高いなどの二次性高血圧の場合があります。二次性高血圧では、降圧薬だけではなく、ほかの治療方法もありますので、その有無を血液検査や画像検査で診断します。また、心電図や心臓超音波検査で心臓肥大の有無をみることも大切です。

(2)高血圧の治療

 高血圧と診断しても、異常に高い場合をのぞき、すぐに降圧薬を処方することはありません。生活習慣の改善を優先します。減量・節酒または断酒・減塩が有効です。その後も血圧が高い状態が続けば降圧薬の内服を勧めます。降圧薬は大きく分けると5種類ほどあり、肝臓や腎臓などの機能、年齢などに応じて選択します。内服を開始して数週から1カ月程度で家庭血圧の平均値が下がれば効果があると判断します。1剤で目標に到達する方が3分の1、2剤必要な方が3分の1、残りの方は3剤以上の降圧薬を必要とします。

 高血圧の治療の目的は、平均血圧を下げることで将来のリスクを軽減するものですから、今日高ければダメ・今日低ければ安心、といったものではありません。血圧の測定値に一喜一憂すると交感神経が活性化して循環器疾患の危険が高くなるので、かえってよくありません。また、内服薬の用量が安定するまでは2週間から1カ月に一回通院していただきますが、安定すれば2から3カ月間隔での通院となります。

3.動脈や静脈の病気(疾患)

(1)動脈疾患

 高血圧、糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子(リスクファクター)に年齢が加わると動脈硬化が進行します。動脈硬化には、血管の内側が狭くなって血流が低下する狭窄症と動脈の壁が弱くなって動脈がふくらんでくる動脈瘤の二つの状態があります。足へ血流を運ぶ動脈(腸骨動脈や大腿動脈)が狭窄すると、一定の距離を歩くと足が痛み歩けなくなるが、立ち止まって休むとまた歩けるようになる症状(間歇性跛行)が出てきます。心臓でいえば狭心症にあたる症状ですが、これを閉塞性動脈硬化症といいます。両手足の血圧を同時にはかる検査、MRI検査、CT検査、血管造影検査などで診断して治療方法を検討します。狭心症と同じく、内服治療をまず行いますが、血管の狭いところをカテーテルで広げる血管形成術やバイパス手術を必要とすることもあります。

 動脈硬化により、腹部の大動脈が膨らんでしまった状態を腹部大動脈瘤といいます。無症状ですが、一定の大きさに膨らむと動脈が破裂して大出血を起こして生命に関わる事態となります。高血圧と喫煙のある方では、65歳くらいで腹部大動脈瘤ができやすくなりますので、腹部エコーやCTなどでの検査をお勧めします。治療は血圧を下げることで進行を遅くし、一定の大きさになれば手術で動脈瘤の内側に人工血管を入れて破裂を予防することが行われます。開腹手術以外に、カテーテルを用いる手術方法もあります。

 大動脈には、急性大動脈解離という病気があります。心筋梗塞と同じく生命に関わる緊急事態です。高血圧などの動脈硬化のリスクが高い方に多く発症します。胸や背中の強い痛みで突然発症し持続します。大動脈の壁が割れている(解離)ため、破裂して大出血を起こすとほぼ救命することができなくなります。急性大動脈解離の診断はCT検査で行います。点滴で血圧を下げつつ、心臓外科のある循環器専門病院や大学病院などでの緊急治療が必要となります。

  心房細動による心臓内の血栓が大動脈に流れ出ることなどで、主に足へ行く動脈が急に詰まってしまうことがあります。急性動脈閉塞といい、足が壊死を起こして切断しなければならなくなったり、筋肉が多量に壊れることで腎臓が悪くなり透析が必要になったりと生命に関わる緊急事態です。片方の足が突然冷たくなり、色が青ざめ痛みや麻痺が出てくれば急性動脈閉塞の疑いがありますので、至急病院を受診して緊急治療を開始する必要があります。

(2)静脈疾患

 静脈内に多量の血栓ができると、それが肺に流れて行き肺動脈が詰まってしまい、ショック状態や呼吸不全など生命に関わる状態となります。飛行機内や車中泊で足を曲げて動かさない時間が長いと、足に血栓ができる危険性が高くなるため、エコノミークラス症候群や震災後症候群とも呼ばれています。正式には、深部静脈血栓症/肺塞栓症といいます。血液検査と静脈超音波(エコー)検査と造影剤を使用するCTで診断を行います。診断がつけば、血栓予防または血栓を溶かす薬を内服や注射で投与する治療を行いますが、重症の場合には緊急で人工心肺装置をとりつけることが必要な場合もあります。

 静脈疾患には、皮膚のすぐ下の静脈が徐々にふくれあがってくる静脈瘤もあります。肺塞栓症の原因にはなりませんが、美容上の観点から瘤を引き抜いたり(ストリッピング)、血管の内側からレーザーで治療したりすることもあります。これらの治療は、心臓血管外科や下肢静脈瘤専門クリニックで行われています。  循環器内科で診断・治療を行う主な病気についてお話してきました。胸が痛い・胸が苦しい・動悸がする・血圧が気になる・健康診断で心電図異常を指摘された・動脈や静脈の血流が心配である、など気になることがあれば、まず循環器内科を受診してください。

 なお、当院では、血液・尿検査・X線検査・心電図・腹部超音波・心臓超音波・下肢静脈超音波・脈波伝播速度(上下肢同時血圧測定)・ホルター心電図(24時間心電図)・24時間血圧計・CT検査・MRI検査などが可能です。また、心臓カテーテル検査は原則として2泊3日で行っています。

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