つま先立ちができなくなる、「アキレス腱断裂」

青壮年の方がスポーツをしている時などに、「誰かに踵を蹴られたような感じがした」と言って受診することが多いです。あまり痛みがないことも多く、受傷からずいぶんたってから受診する方もいますが、つま先立ちができなくなっています。

治療には、ギプス固定と手術があります。以前は、どちらも固定期間やリハビリ期間、その後の成績にあまり大差がなかったですが、最近は手術法の改善により、再断裂が少なく、外固定の期間も短くなるなど、手術のメリットが増えてきました。が、手術には、感染、神経損傷、皮膚壊死などのリスクもあります。

私は、受診するまでに数日以上たって腱の断端が離れてしまった場合や、スポーツをするので復帰に確実を期したいという方、再断裂の場合などには、手術をお薦めしています。それ以外ですと、患者さんとの相談次第で決めています。

よくある質問
Q どんな検査をするのですか?

A 問診と診察だけで診断がつく場合が多いですが、アキレス腱の変性やかかとの骨の骨折だと治療方針が異なるので、レントゲンを撮るようにしています。アキレス腱の変性や受傷から時間が立っている場合などには、MRI検査も追加しています。

Q 治療の際の注意点はありますか?

A ギプス固定による血流不全から、エコノミークラス症候群を生じることもあります。手術しても、再断裂のおそれはあります。また、受傷からかなり時間が立っている場合には、すでに筋肉の萎縮が進んでしまっていることがあり、その際には腱移行術も同時に行うことがあります。

Q リハビリはどのくらいかかりますか?

A ギプス固定でも手術でも、しっかり運動できるようになるには半年はかかりますが、個人差があります。

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