中高年に増えてきた、「外反扁平足」

乳幼児が立てるようになった頃、土踏まずが床についていたり、小指が床から浮いてしまうので、ご両親が心配して連れて来られることがあります。足の筋力強化のため、裸足で砂地を歩くことを勧めたり、土踏まずに足底挿板を付けることもありますが、大部分は、大きくなってからもあまり問題になりません。

一方、最近では、特に中高年の方で、内くるぶしの後ろに痛みを伴う外反扁平足が増えてきました。加齢などで、内くるぶしの後ろを通る後脛骨筋腱が擦り切れてくるのが原因です。後脛骨筋腱には、歩行時に土踏まずを持ち上げる役割があります。本来地面に当たらないはずの土踏まずが当たって、タコができてくることもあります。

横から見ると土踏まずが下がり、立っている時に後ろから見ると、普通では見えないはずの小指より内側の指が見えてしまうのが特徴です。ひどくなると、片足でのつま先立ちができなくなります。

診断には、MRI検査なども行います。鎮痛剤や足底挿板で改善しない場合には、手術をすることがあります。

よくある質問
Q なぜ、後脛骨筋腱が切れるのですか?

A この腱が内くるぶしのところで大きくカーブしていてこすれやすいのと、ちょうどその付近の血流が悪くて治りにくいことが原因と言われています。

Q 後脛骨筋腱機能不全では、どんな手術をしますか?

A 後脛骨筋腱の機能を再建するため、他の腱を移行することが多いです。さらに、かかとの骨を切って内側にずらしたり、足部の小さい関節をいくつか固定したりします。外反母趾などを合併していることもあり、そちらの矯正も同時に行うこともあります。

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