教育体制と取り組み

教育体制

当科では、超急性期~回復期~生活期まで幅広い状態に適応できる全人的なリハビリテーションを行える人材の育成に努めております。

  • 各疾患・病期で経験を積んだリーダーが中心となり、患者さんについて症例検討会を実施し、治療の質の向上に努めています。
  • 週ごとの定期的な勉強会に加え、不定期の技術講習会を例年50回程度開催しております。
  • 総合病院の強みである医療資源を病院全体で活用して患者さんの回復や状態の変化をサポートさせて頂きます。また、画像読影や検査データの解釈などについて医師をはじめとする専門職から定期的にレクチャーを受ける機会を設けています。

以下が、これらを支える当科の主な教育制度になります。

研修制度

新人研修は、4月の入職日から5月中旬にかけて行います。社会人の生活に慣れて頂き、「これからどうなっていくんだろう」という不安の軽減を図ることを目的に行っています。内容は、社会人の接遇から臨床現場の危機予測まで、最低限必要なことを行います。
また、「新入職員にちゃんと教えてあげられるかな」「これから、どんな意識、どんな目標をもって研鑽していこうかな」等々の思いを抱えがちな、2·3年目の方を対象にした研修も行っています。

研修制度

ローテーション制度

各種チームを数か月~1年という周期の中で循環し、集中的かつ専門的な知識・技術の修得を効率的に行える制度です

ローテーション制度

プリセプター制度

チーム単位でフォローすることはもちろん、チームのなかのプリセプターがつくことで臨床・業務の相談を行いやすく円滑にするための制度です

プリセプター制度

ラダー制度

「ラダー」とは「はしご(梯子)」の意。評点方式で成長の軌跡を互いに確認する機会を作り、学習すべき目標を明確化し、学習意欲や質の向上を図る制度です

ラダー制度

生涯学習制度

当院では、日本理学療法士協会の生涯学習制度に沿って、登録理学療法士取得に必要な実地研修を受けることができます。また、AMGグループで認定理学療法士取得をサポートする制度があります。

生涯学習制度

取り組み

バースフィット(産後リハビリ)

日本では妊娠・出産は自然なもので、身体の変化も自然に治ると思われています。しかし、産後の体は痛みや体型などさまざまな変化があります。特にペリネ(骨盤底)ケアと呼ばれる骨盤周囲のケアを行うことで、産後の体のケアやプロポーションの回復が可能となります。
当院ではマンツーマンで出産後の身体ケアや相談、ボディラインに関する悩みに対して、リハビリテーション科の理学療法士がお手伝いしています。

バースフィット

透析中の運動指導

当院では医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、医療事務が連携し、透析中の運動指導を行っています。透析を行っている皆様はその影響により、生活のなかで運動習慣を作ることが難しい状況にあります。
そこで当院は、透析中の運動と生活のなかで行える運動や活動の提案に取り組んでいます。今の生活を長く送って頂けるように、透析を行っている皆様が「運動をする」きっかけを作れるよう、日々尽力しています。

透析中の運動指導

栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)

NSTとは、栄養サポートチームのことをいいます。低栄養状態の患者さんを対象に、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・言語聴覚士が協力し、患者さんの栄養状態を良好に保つことを目的に活動しています。

栄養サポートチーム

地域への参加

総合事業にも協力しています。市から直接依頼を受け、地域住民向けの認知症予防・介護予防講座を開催しています。また地域ケア会議、認知症初期集中支援チームといった包括的支援事業にも参画しています。

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