外来
外来では、一般の外来診療に加えて、外来化学療法・内視鏡・救急搬送受け入れ・小児アレルギー負荷試験など、多くの専門分野に分かれて看護を提供しています。
一般外来では、小児から高齢者にいたるまで幅広い年齢層の患者さんが安心して治療を受けられるように、患者さんに寄り添った看護を提供しています。治療の選択など、大事な決断が迫られる場面における、意思決定の支援も私たち外来看護師の大切な役割です。
外来化学療法では、看護師は副作用をいち早くとらえる立場にあり、その役割はとても重要です。外来受診のタイミングで、自宅で起きた副作用を含め症状の変化をいち早くキャッチし、患者さんがQOLを維持しながら治療ができるようにアプローチします。
小児科では、アレルギー専門医と小児科アレルギーエデュケーター資格を持つ3名のスタッフを中心に、日常ケア・負荷試験・スキンケア教室などの指導をおこなっています。
内視鏡室では、内視鏡技師資格を持つ4名の看護師が中心となり、安全で安楽な検査を受けられるように業務改善や環境の整備などに取り組んでおります。
新たな取り組みとして、患者さんからの要望が多くあった大腸カメラ検査前の下剤を院内の個室で服用していただける環境を整えました。安心して検査前準備ができる環境の提供や、より専門性の高いスキルを身につけられるようにスタッフの教育にも力を注いでいます。
外来看護は、診療科ごとの専門的な検査や処置、診察介助、患者指導と多岐にわたっております。より質の高い外来看護を目指し、定期的に勉強会を開催し自己研鑽に努めております。忙しい日々ではありますが、多くの学びを得ることができる部署です。
また、現在外来で働いているスタッフの半分はママさんナースで、子育てとの両立をして活き活きと働いています。
手術室
手術室は3室で、外科・産婦人科・整形外科・脳神経外科の手術を主に行っています。
手術を受ける患者さんの不安をできる限り軽減し、安全な手術を提供できるように日々の業務に取り組んでいます。
スタッフ全員が定例手術及び緊急手術に対応できるように、個々の段階に応じたスタッフの教育にも力を注いでいます。また、術前訪問を行い手術への不安を少しでも減らせるように介入しております。術後疼痛管理の研修を修了したスタッフが、麻酔科医・薬剤師とチームで術後の痛みを最小にし、術後合併症の減少や入院日数短縮の効果を目的とした活動を進めています。ママさんナース、新入職者、中途入職者と在籍しているスタッフの経験値は様々です。医師やベテラン手術室看護師が手術室未経験のスタッフの教育を行い、確実に成長を実感できるようにチームで支えあっています。
透析室
透析のベッドは20床あります。
月曜から土曜まで午前と午後の2部制で透析が行われています。
24時間救急体制にて、緊急透析の対応もしています。透析患者さんの透析だけではなく、他科の診療科と連携を取り、スムーズな受診調整も透析看護師の役割としておこなっています。透析患者さんで回復期リハビリ病棟や障害者病棟・急性期病棟に入院されている方も、入院治療やリハビリを行いながら透析を受けられています。そのため、病棟の看護師へシャントやカテーテル管理等の教育や相談もおこなってます。看護ではフットケアにも力を入れていて、日々の観察や自宅でのケア方法等の指導や透析室内での感染対策、透析患者さんやご家族へ感染予防や対策について相談や指導も実践しています。
透析勤務が未経験で入職してきた看護師も多く、勉強会やカンファレンスをおこない部署内での教育にも力を入れて取り組んでいます。透析室という空間で医師・看護師・臨床工学技士・クラーク・ヘルパーが協力して、患者さんに寄り添い、安全かつ安心できる透析を受けてもらえるように、チーム医療を提供しています。
入退院支援室
入退院支援室は、入院前から患者さんが安心して医療が受けられるように、また安心して退院できるように支援しています。
入院予定の患者さんに多職種で連携し治療・お薬・栄養・看護などについて説明を行います。
入院するにあたり、必要な情報やご希望や不安などを把握し、入院生活のスケジュール表やパンフレットを用いて患者さんにわかりやすい説明に努めています。
入院前から退院後の生活準備について、私たちと一緒に考えることで患者さん・ご家族様が安心して入院し治療後安心して退院出来る環境を整えています。患者さんがより良い療養生活を送れるように、多職種連携し患者さん・ご家族様の支援を行っています。
産婦人科(レディース)病棟
助産師・看護師がチームとなり、24時間を通し入院、分娩、手術等の治療が必要とされる患者さんの看護を行っています。
外来と病棟はユニットとして機能し,スタッフがローテーションで業務をしています。
妊婦さんが安心して出産できるようまた、出産後から退院後の生活に向けての不安が最小限で過ごせるように、外来通院時からプライマリーナーシングを実践しています。
婦人科疾患患者さん(手術・化学療法など)に対しては、個々の患者さんの希望に寄り添いながら、入院生活が安心して治療ができるように看護を提供しています。
『ここの病院でよかった。ここの病棟で出産ができてよかった。』と多くの方に思っていただけるよう、日々研鑽を重ねながら看護を実践しています。
障害病棟
障害者病棟とは、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経難病や、何らかの疾患などで重度の肢体不自由や意識障害のある患者さんが7割以上入院されている病棟です。
様々な疾患を抱え療養されている患者さんに、人工呼吸器装着や酸素投与・透析治療・高カロリー輸液管理・経管栄養・皮下点滴・その他日常生活援助などの看護を提供しています。
急性期での治療を終えた患者さんがその人らしく快適な療養生活が送れるように、ご本人・ご家族・医師・入退院支援看護師・管理栄養士・薬剤師・リハビリ・医療相談員と連携し、治療を行いながら、在宅復帰支援を行っています。
入院患者さんは40~100歳と幅広い年齢層で、平均年齢は80歳前後です。
働くスタッフも、看護師・介護福祉士・看護補助者・クラークで、子育て奮闘中のママさんナースや若い世代からお姉さんやお母さん世代で幅広い年齢層で構成されています。
看護の基本となる技術やケアを実践できる病棟で、ブランクのある看護師や新人看護師は先輩ナースの指導を受けながら日々成長をしています。
急性期病棟(診療科混合)
外科・脳神経外科・整形外科・内科(呼吸器・循環器・消化器)・小児科など様々な疾患の患者さんを受け入れています。二次救急指定病院のため、救急外来からの入院も多くあります。
看護方式は3チームのチームナーシングを取り入れ、チームリーダーを中心に個々の患者さんに適した最善の看護が出来るように協力しながら取り組んでいます。
近年の高齢化に伴い、在宅や施設入所に向けての支援も欠かせません。医師・医療相談員やコ・メディカル、入退院支援室看護師等と多職種カンファレンスを行い、患者さんのニーズに応えられるように取り組んでいます。スタッフには特定看護師や男性看護師もいて、チームワーク良く入院生活をサポートし早期回復へ尽力しています。
回復期リハビリテーション病棟
当院の急性期や近隣の病院で加療された脳血管疾患・整形外科の術後・心臓や大血管の術後、または、肺炎などの治療に伴う安静によって筋力低下をきたした患者さんに対して、一定期間、集中したリハビリを行い機能の回復を図り、社会復帰できるための支援を行っています。
急性期という生命の危機的状況を懸命に乗り越えてきた患者さんやご家族様、また、急性期での治療・看護にあたられていた医療チームの想いを引き継ぎ、退院支援を含めた治療の仕上げという役割を多職種連携して担っています。
医師・看護師・リハビリ・薬剤師・管理栄養士・医療相談員が専門職の視点を持って患者さんへの支援を協働しています。
退院後の生活をイメージしてリハビリの目標を設定していきます。家屋調査に看護師も同行させていただくこともあり、病院の生活だけではわからなかった家庭環境や家族の介護力、周辺環境などの情報も得られ退院後の生活をより具体的にイメージが出来ます。退院後、安全で自立した生活が送れるように、チームで協働し在宅支援を実践しています。入院期間が短い急性期ではなかなか経験できない事が回復期では実践ができます。日常のケアの他に、カンファレンスやリハビリ見学など忙しいスケジュールではありますが、患者さん・ご家族様と一緒に退院を目指して取り組んでいく日々は、楽しくやりがいがあります。