新人教育・継続教育
AMG看護本部の『看護クリニカルラダー・マネジメントラダー』をベースとして、日々のベッドサイドでのケアを通して先輩から直接指導を受けながら学びを深めるOJT、自分が学びたいタイミングで学習ができるe-learningを組み合わせて教育プログラムを作成・運用しています。

- 1 AMGでは、特定行為研修修了者は、専門職群・高度専門職群の両方に位置付ける。
- 2 部長とは、看護部長・介護看護部長を指す。
新人研修
当院では『看護部全員で新人看護師の成長を支援する』新人看護師教育を行っています。
当院には毎年、10〜15人の新人看護師が入職をしています。部署あたり2名程度の配属にて、目が行き届いた環境で患者さんへのケアに必要な指導や教育を受けることができます。『教えてもらう環境』としては、良い環境だと思っています。
クリニカルラダーでは、各レベルの到達目標をクリアするために必要とされる専門的な知識をe-learning を通して学習します。
(院内にて講義形式をとる研修もあります)
その内容は定期的に更新されますので、最新のエビデンスをもとに専門の講師からの講義をうけることができ、習得した最新の知識・技術をベッドサイドでの患者さんへのケアにつなげることもできます。

日々のベッドサイドにて行われている業務を通して、看護師として求められる知識・技術の指導だけではなく、看護師として求められる患者さん・ご家族への対応や一人の看護師としてのキャリア開発といった教育的側面も意識した教育体制づくりを心掛けています。
新人の1年の主な流れ
- 入職式・入職時全体研修(AMG)
- 入職時全体研修(院内)
- 看護部全体研修(院内)
- 1st ローテーション研修(1日/部署✕8〜9部署)
- 病棟配属
- 患者受け持ち開始(2人程度)
- リフレッシュ研修
- 入職3か月面談
- 患者受け持ち開始(2〜6人程度)
- 集合研修
- 2nd ローテーション研修
3日✕4部署=12日間 2日✕1部署=2日間 1日✕3部署=3日間
- 患者受け持ち開始(10〜12人程度)
- 集合研修
- 夜勤導入
初回はシャドーイング 2〜4回目は通常+新人1名
- 夜勤業務独り立ち
- 集合研修(1年の評価)
継続教育
AMG看護本部の『看護クリニカルラダー・マネジメントラダー』は、一般職に対してのクリニカルラダー レベルⅠ~Ⅴと主任以上の管理職を対象としたマネジメントラダーⅠ~Ⅲから構成されています。 各レベルに設定されている必修研修(e-learning)の受講と普段の勤務状況とを総合的に評価して、レベルの認定が行われています。 各々のスタッフのレベルは着用しているバッジの色で示されています。

レベルが高くなる=看護師としての能力が高まってくると、自分が将来進みたい方向性が見えてくるようになってきます。
- マネジメント:看護管理職
- ジェネラリスト:特定の専門あるいは看護分野に関わらず、どのような患者さんに対しても臨機応変に適切な看護実践ができる看護師。
- スペシャリスト:ある学問分野や知識体系に精通している看護師を指し、認定看護師・専門看護師などを指す。
- アカデミア:看護教員といった次の世代の看護実践者への基礎教育や大学・大学院といった場所で看護学の発展や看護ケアの質の向上のための研修に取り組む看護師。
ジェネラリスト・スペシャリスト・マネジメント・アカデミアを目指す方に対して、当院では下記の研修受講に際しての支援を行っています。(各種条件を満たす必要があります)
- 認定看護師・専門看護師
- 認定看護管理者研修(ファーストレベル・セカンドレベル・サードレベル)
- 特定行為研修---AMG グループ病院にて受講可能な領域もあります
- 医療安全管理者
- 看護学生実習指導者講習会
セルフキャリアドック
キャリアとは、人生そのものであり、さまざまな要因と相互に深く関連しあいながら、個人の人生の過程において生涯を通して変化・発達するものであると捉えられています。
キャリアプランとは自分らしい生き方を創り上げていくことであり、生涯発達過程の中で『その人が人生をどのように捉えていくかを考えること』が重要です。
ライフイベントによる役割の変化(学生から社会人、結婚、出産、定年など)に影響を受けながらも、それをどう乗り越えて『自分らしい生き方』に近づいていくかがキャリアプランのポイントとなっていきます。
『自分らしい生き方』を確立するためには、これまでに経験してきたキャリアを振り返り、肯定的な価値を見出し(意味づけ)、その上で『将来,どのように働いていきたいか』を考えることが必要です。(キャリアの棚卸し)
『自分のキャリアに発達の責任は本人にある』という前提で、自ら(セルフ)の手でそのキャリアを点検する(ドック) 一連の活動 をセルフキャリアドックといい、希望者は部署の上司との面談や外部キャリアカウンセラーとの面談を通してセルフキャリアドックのための支援を受けることができます。支援を受けるための費用は発生せず現時点では、AMG関連施設に勤務する看護職員がその対象となっています。
『看護クリニカルラダー・マネジメントラダー』は『看護師として必要な知識・技術を高めるための支援』であるのに対し、『セルフキャリアドック』は『ひとりの人としての成長・発達をさらに高めて質の高い生き方を手にするための支援』と言うことができます。